冬の間、凍てつき閉ざされていた山麓の水辺もようやく春風に小さな波を立てるように なった。移動途中のオシドリの群れが水辺を見つけ羽を休める姿も見られ、それまでの静けさから一変、にぎやかな水辺となってきた。広い水辺にのんびりと浮 いていたハジロカイツブリ、冬の間は白とグレーの地味な姿だった彼が、久しぶりに見るこの日、黒い頭に金色の飾り羽をまとい、見違えるほどの美しい姿に変 わっていた。
またこの時期、水辺での楽しみの一つは渡り途中に舞い降 りるシギやチドリたち、限られた水辺でそれほど多くはないのだが、水田に水が入りはじめる頃、旅鳥達の小さな群れがその姿を見せる。常連のムナグロやキア シシギ、また時に大型のホウロクシギやセイタカシギも。日々水辺のチェックが楽しい時期である。
「 春風に 」オオハム |
「緑の田んぼ」バン |
「 夏羽の美 」カンムリカイツブリ |
「 立寄り 」シマアジ |
「 水辺の青 」コアオアシシギ |
キアシシギ |
「 春の渡り 」ムナグロ |
「 出逢い 」ハイイロヒレアシシギ |
「 染まり行く水辺 」アカエリヒレアシシギ |
「 春 風 」ケリ |
「さざ波立つ田んぼにて」ヘラサギ |
「 夜の足音 」アカエリヒレアシシギ |