「 山国の水辺にて 」

オオハム

思わぬ海鳥が立ち寄ってくれた。いつの日か出会いたいと願っていたその姿、もうこの環境で見られる事は期待できず、山国の水辺ならではの絵作りを四苦八苦しながらの数日間。


「 造 形 」

ハジロカイツブリ

冬の装いから一変、夏羽の金色の飾り羽が目を引く。春の暖かな水面の雰囲気と、美しく装ったその姿の活き活きとした姿。


「 夜明け前 」

ヘラサギ

まだ薄暗い田んぼの畦に佇むその姿。時間とともに辺りは白み始め、陽の上がる直前、水面の青く染まる、ほんの一瞬の光景を待つ。静かな水面に映り込むその影に高揚しながらの1枚。

冬の間、凍てつき閉ざされていた山麓の水辺もようやく春風に小さな波を立てるように なった。移動途中のオシドリの群れが水辺を見つけ羽を休める姿も見られ、それまでの静けさから一変、にぎやかな水辺となってきた。広い水辺にのんびりと浮 いていたハジロカイツブリ、冬の間は白とグレーの地味な姿だった彼が、久しぶりに見るこの日、黒い頭に金色の飾り羽をまとい、見違えるほどの美しい姿に変 わっていた。
またこの時期、水辺での楽しみの一つは渡り途中に舞い降 りるシギやチドリたち、限られた水辺でそれほど多くはないのだが、水田に水が入りはじめる頃、旅鳥達の小さな群れがその姿を見せる。常連のムナグロやキア シシギ、また時に大型のホウロクシギやセイタカシギも。日々水辺のチェックが楽しい時期である。


「 春の出逢い 」

ハシビロガモ

青葉が岸辺にも色を添える頃、旅の途中に立ち寄った色鮮やかな姿に出逢った。春の雰囲気を少しでも多く入れ込むように心がけての1枚。


「暖かな春風吹く頃」

カンムリカイツブリ

冬を過ごしたカイツブリが、春を迎えて飾り羽をまとい、美しい姿へと変わった。春の情景を意識しながらのひとコマ。


「 緑と冬鳥 」

マガン

北へ旅立ちそびれた冬鳥。この時期まで居残る事に心配しながらも、今の時期だからこその情景を描きながら。


「思わぬ出逢いから」

ズグロカモメ

今日もユリカモメが飛んでいる、そう思いながら目の前を通過しいくその姿をファインダーで追った。「んっ、違う!!」そんな出逢いであった。


「夕景の一瞬」

ソリハシシギ

水彩画のような背景に不思議な感覚を抱かせる絵に仕上がった。昏れて行く一瞬の彩ですが、水面は日が暮れて影に、背後の岸辺はまだ夕日が当たる。そんな状況下でシギを引き立たせてみました。


「 ぬくもり 」

コチドリ

西日の逆光を利用して、雛鳥の柔らかな羽毛を輝かせてみました。孵化すると間もなく歩き出すコチドリのヒナですが、危険を感じたり、体温が下がって来た時は親の胸元に潜り込みます。とても暖まる光景を柔らかな陽の光で表現してみました。


「 春風に 」

オオハム


「緑の田んぼ」

バン


「 夏羽の美 」

カンムリカイツブリ


「 白の美 」

アカガシラサギ

この鳥との出逢いは2度目になります。前に出逢ったのはフィルムカメラを使っていた頃で、既に15年近く前になるでしょうか。その時の飛び立った際の、翼の白さ強く印章に残っています、ただその写真が撮影できなかったのが心残りでした。そして今回、田んぼの中にその姿を見つけた際、それだけは逃さないようにと。


「 潤う水田 」

ムナグロ

水が入ったばかりで、代掻きのされていない田んぼの中に、数羽のムナグロの姿を目にしました。ただそのゴロゴロとした土のかたまりの中で、その姿はほとんど見えなく、また雑然としてしまいます。どの場所に来ればその点をクリヤーにできるかに気を使っての絵作りです。


「 ディスプレイ 」

セイタカシギ

小群で飛来した中で、番が既に出来ているようでした。そんなそぶりの2羽を注視していると、ディスプレイを見る事が出来ました。


「 立寄り 」

シマアジ


「 水辺の青 」

コアオアシシギ


キアシシギ


「 春の渡り 」

ムナグロ


「 出逢い 」

ハイイロヒレアシシギ


「 染まり行く水辺 」

アカエリヒレアシシギ


「 春 風 」

ケリ


「さざ波立つ田んぼにて」

ヘラサギ


「 夜の足音 」

アカエリヒレアシシギ

「 春風吹く頃 」

セイタカシギ

水辺の桜並木も満開の季節を迎えた。水面のその姿と今の季節のこの光景を合わせたく・・・、そして獲物のワカサギを捕らえた処、桜並木を走る自転車も季節感を演出してくれた。

「 春の装い 」

オオソリハシシギ

山国の水辺でも、稀に立ち寄ってくれるシギチの姿を探すのがこの時期の楽しみ。夏の赤くなり始めた姿に出逢えたのは始めた出逢った。

「 春の冬鳥 」

コガモ

もうほとんどのカモたちが北へ旅立った季節、夏の鮮やかな姿のコガモに青葉の伸び始めた岸辺で出逢う事が出来た。

「  美  」

チュウサギ

この時期限りの美しい飾り羽をまとった白鷺。その純白のドレスを風に揺らす姿を水面の反射の濃淡を意識しながらポイントで待ちました。

「水辺の貴婦人」

セイタカシギ

この真っ赤な長い足を一度見れば、それを忘れる事は無いだろう。30年前に初めてその姿を目にした時の感動は、今でも脳裏深くに刻み込まれている。